普段私たちは2本の足で体重を支えて当たり前のように立っています。
その足で大きな役割を果たしているのが膝。言い換えれば膝関節ですね。
ですが知っているでしょうか?膝関節ってじつはめちゃくちゃ不安定な構造の関節なんです!
うそでしょ~??でもわたし達は立っているときにぐらぐらしたりしないよ(;’∀’)
確かに膝子の言う通りで、立っている時にはぐらぐら転びそうになったりしませんよね?
それは膝関節にはたくさんの靭帯と半月板という軟骨などで支えられているからなんです。
つまり膝関節は靭帯による支えありきで安定しているそうです。
さて、その靭帯によって膝関節はとあるカッコイイ名称の運動が自動的に起こります。
それが「スクリューホームムーブメント(=終末強制回旋運動)」です!
ここではOKCでの肢位で脛骨の運動は大腿骨に対しておこる動きをさしています。
実際にみなさんも椅子に座って膝を伸ばしてみるとこの動きを体験できるかと思います。
なぜこのような運動が起こるのか?
それは、膝関節の関節面と靭帯構造や緊張度の違いで起こっているようです。
具体的にはLCL(外側側副靭帯)と外側半月の関係性と膝関節の関節面によるものが関与しているみたいです。
このスクリューホームムーブメントが起こると膝関節は自分の意思では膝を内旋・外旋させることができなくなります。すなわち「膝がロックされた状態」になるのです。
そのためこのスクリューホームムーブメントは別名「ロッキングメカニズム」とも呼ばれるそうです。
ではスクリューホームムーブメントがあることでわたし達の歩行にどのような恩恵があるのでしょうか?
歩行周期中に膝関節完全伸展になるのは遊脚終期(初期接地の直前)
↓
初期接地直後、膝関節は完全伸展から軽度屈曲になる
↓
床反力から得た推進力を適度に制動し、踵接地時に膝がぐらつかないような状態にしている
運動連鎖によって距骨下関節が回内すると脛骨も回内するので膝関節も屈曲します。
これらの動きは慣性の法則で自重より大きくなってかかる衝撃を和らげているのです。
膝関節もまた面白いですね(*^^*)
おわり!!
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