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【世界の革】アノネイという有名タンナーについてまとめました。

靴&足のこと

みなさんはタンナーについてどれくらいの知識をお持ちでしょうか?

そもそもタンナーとは何か?

タンナーとは? ⇒ 動物の原皮(クラスト)を革に加工する鞣し業者のこと

Yoshi
Yoshi

皮と革は全く別のモノを指すってことは、みんな知ってるよね??😀

タンナーによって鞣し技術は異なるため、同じ皮でも仕上がりや特徴が異なる革になります。

皆さんも一度は聞いたことのある有名なタンナーがあるのではないでしょうか?

  • デュプイ
  • アノネイ
  • ワインハイマー
  • ホーウィン
  • etc…

ただこれらのタンナーについて

  • タンナーの名前は聞いたことがあるけど、どんな革を作っているのかわからない
  • そのタンナーの特徴や有名な革は何があるのかを知らない

こういった疑問や悩みがあるのではないでしょうか?

そこで今回は”アノネイ”の革の靴を初めて手に入れたことをきっかけにアノネイについてアウトプットしていきたいと思います(^^♪

Yoshi
Yoshi

Yoshiは趣味で靴磨きを初めて革靴に興味を持った靴磨き歴3年目のアラサー男子。

脱サラして靴職人を目指している靴好き男子です。

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アノネイの概要について

アノネイの概要についてまとめました。

アノネイはどんなタンナー?
  • フランスの山間部に拠点を構えるタンナー
  • 世界最高峰とされるタンナーのデュプイから独立したタンナー
  • 世界各地の革製品ブランドから引き合いがある有名タンナーのひとつ

有名タンナーである理由としては、もちろん革の品質が良いことが一番の理由ですが、その品質を可能にしている理由として「鞣しの技術」「工場の立地条件」が挙げられます。

工場の立地条件として、アノネイは

  • 山間部の渓谷に位置することから良質な水を得られる
  • 放牧されて健康に育った牛がいること

が優れた条件として認識されています。

Yoshi
Yoshi

革の鞣すために必要不可欠なのが「大量の水」です。

アノネイ社の立地場所がタンナーにとって最高の場所といわれる所以なんだね。

立地条件だけでなく、もちろん鞣しの技術も優れています。

というのも有名ブランドのエルメス傘下にもなっている世界最高峰タンナーのひとつ”デュプイ”から独立した経緯もあるため、そこで培った知識や技術を生かして鞣しているからです。

また、革に対する向き合い方も真面目な職人さんたちがいることも理由のひとつかもしれません。

アノネイの革

アノネイはフランスの有名タンナーであることがわかりました。

それでは実際にどんな革を製造しているのか?

アノネイが製造している革を見ていきましょう。

ベガノ

  • アニリン仕上げの革
  • 革自体の品質が非常に良いため、革本来の美しさを楽しめる

ベガノはアニリンと呼ばれる「染料」で仕上げる革になります。

Yoshi
Yoshi

そういえば革の着色について「染料仕上げ」「顔料仕上げ」を聞くけど、それぞれどんな違いがあるんだろう?

着色の違いについて、「革に浸透させるかどうか」で考えるとイメージが付きやすいです。

染色方法のちがいについて 
  • 染料仕上げ:革の繊維に染料を染み込ませて着色させる方法
  • 顔料仕上げ:革の表面にコーティングするように染料を乗せて着色させる方法

それぞれの染色方法の特徴には一長一短がありますが、ベガノに用いられている染料仕上げの特徴は次の通りです。

  • 革本来の表情を楽しめる(=経年変化)
  • 透明感のある色味を楽しめる

革の繊維に染み込ませる着色方法のため、革の銀面のシワや毛穴といった表情をそのまま見て楽しめるのが特徴です。

逆を言うと、革の表情が見えるということはもともと革についていたキズや血筋といった見栄えの悪くなる要素も見えてしまうということ。

そのため、ベガノで使われる革は傷が少ない高品質な革でしか作ることができないのです。

ボカルー

  • セミアニリン仕上げの革
  • 銀面を残したフルグレインカーフを使用している

ボカルーは染料仕上げと顔料仕上げを組み合わせた染色で仕上げる革のようです。それにより次のようなメリットがあります。

  • 革についたキズや血筋を隠すように染色できる
  • 全体が均一な仕上がりの色見になる

上述した通り、顔料仕上げは革の表面にコーティングする容量で着色します。

そのため、革についているキズなどもコーティングして目立たなくできるというメリットがあるので、等級が若干低い革でもより美しく仕上げることができるのです。

Yoshi
Yoshi

靴磨きでもサフィールクレム1925といった顔料ベースの靴クリームを使えば、多少の傷も隠すことができると言われています。

ボカルーはベースの染色を染料仕上げ、仕上げに薄く顔料仕上げを施したハイブリッド染色をした革といえるでしょう。

他にも複数あるみたい

「ベガノ」や「ボカルー」といった有名な革以外にも製造している革はあります。

レザージャーナリストくすみさんのブログを参考にしてみてください。

まとめ:弱点は水に非常に弱いこと

RENDOのパターンオーダーをきっかけにアノネイ革の靴を手に入れたので、アノネイについて調べてみました( *´艸`)

今まで「ベガノ」とか「ボカルー」といったワードがでても反応できなかったので、成長したなと感じます(笑)

Yoshi
Yoshi

今まではベガノとか言われたら競馬の「アドマイヤベガ」しか思い浮かばんかったもんねww←

アノネイのカーフは非常に美しい革ということで世界的に好評されておりますが、弱点があるそうです。

アノネイの革は、水に非常に弱い

わたしのYouTubeチャンネルのコメントにて視聴者さんから教えてもらいました(;’∀’)

話によると、アノネイ革の靴が雨に濡れてしまったりすると、100%銀浮きするそうです(´;ω;`)

Yoshi
Yoshi

銀浮きというのは、水によって革の繊維が膨張してボコボコに波打ってしまう現象のことです。

そのためコードバン靴と同様に晴れの日専用として楽しむのが良いかもしれません。

今日はこんなお話。

終わり!!

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