【9月のエッセイ】『ヒジキ合宿』

初めてAmazon購入品で不良品が届き連休一日目からテンション最悪のYoshiです(^^)/

突然ですが、これから毎週日曜日はエッセイの日にしたいと思います( ｰ`дｰ´)ｷﾘｯ

皆さんもご存知でしょう、実は毎日何かしらの「記念日」があります。

「10月10日はポッキーの日」とか「9月23日は靴磨きの日」などなど…。

調べてみると「え！今日ってこんな記念日なんだ笑」という意外な日だったりして面白いです。

というわけで、これから毎週日曜日はその週の「今日は何の日？」をテーマにエッセイを書いていきたいと思います。

Yoshiの過去の思い出や失敗談を基に書いていきます。週の最後にくすっと笑えるような、そんな楽しい1日にしてほしい願いを込めて今日もエッセります(^^♪

【今日は何の日？】9月14日～20日まで
Yoshi’s エッセイ『ヒジキ合宿』
Yoshiのあとがき～ひじき大好き！

【今日は何の日？】9月14日～20日まで

【9月14日】コスモスの日　メンズバレンタインデー　セプテンバーバレンタイン

【9月15日】老人の日　ひじきの日　マスカットの日　シルバーシートの日

【9月16日】マッチの日　競馬の日　ハイビジョンの日　オゾン層保護のための国際デー

【9月17日】モノレール開業記念日　イタリア料理の日

【9月18日】かいわれ大根の日

【9月19日】苗字の日　木炭の日

【9月20日】バスの日　お手玉の日　空の日

今回は9月15日の「ひじきの日」から、Yoshiのひじきの思い出を描きたいと思います。

Yoshi’s エッセイ『ヒジキ合宿』

高校時代、毎年夏休み前の7月に行われている恒例合宿があった。部員の中では地獄の合宿と恐れらるハードトレーニング合宿。唯一のひと時になるのは宿泊所での食事である。

この地獄の合宿は高山トレーニングということもあり、山の中での合宿だ。毎年お世話になっているペンションがある。ペンションでの食事は山の中とは思えない豪華な食事で、4人掛けの食卓には隙間がないほどの豊富なラインナップ。「ご飯のおかわり3杯」というノルマをいとも簡単にクリアしてしまう。ただひとつ、料理の中で毎日ひと際目を引くものがあった。ヒジキだ。

ヒジキはヒジキでもここのヒジキは世間のそれとはレベルが違う。ヒジキの太さ、大きさ共に「立派なヒジキですね」と誰もが口にするであろう程の立派なヒジキなのだ。さらに量がえげつない。普通ヒジキと言えば、弁当の隅の一口サイズの総菜カップに添えられるくらいの量だろう。ところがこのペンションでは丼ぶりに山盛り。テーブルの真ん中にドンと置かれている。添えられるどころかもはやメイン料理顔負けだ。食事の時には毎回中央に鎮座している彼らをみて「またヒジキか…」とため息が出るようになってしまった。

食事の時の1年の仕事に「今日のおかわり」というのがある。厨房のおばちゃんに今日おかわりできるものは何がありますか？と聞く仕事だ。食事開始と同時に立ち上がり「失礼します。今日のおかわりはカレーです。失礼しました」というように、全員に報告する。「ライスはないの？笑」というくだりはカレーの日のおかわりあるあるだ。言うまでもないが、ここでのおかわりに毎回名を連ねるのは、あのヒジキさんである。だが、ヒジキをおかわりする人は誰もいなかった。そりゃそうだ、丼ぶりに山のようにあるのだから。

地獄の合宿も最終日。ペンション最後の夕食だ。最終日の朝、「最後の日だから夕食は超豪華にするからね！」とおばちゃんは意気込んでいたので僕たちはどんな料理か妄想を膨らませていた。「山形牛のステーキか？いやいや！BBQじゃないか？？」最後のハードトレーニングを終えたこともあり、私たちの心は夕食への期待に心躍るばかり。そんな期待を膨らませながら食事場所へ到着した。本当にすごかった。

これまでに見たことのないような大量のヒジキだった。

レベルが違うのだ。今まで丼ぶりに山盛りだったが、今回のヒジキは5・6人分の大皿に山盛りなのだ。これには先輩どころか監督も唖然。「いつもヒジキたくさん食べてるから嬉しくてね！」とおばちゃん。

ーなるほどね、豪華にするのはヒジキだったのね？

最後の夕食のおかわりにヒジキはなかった。おかわりリストからヒジキが外れたことはこの合宿中初めてのことだった。

それからというもの、お弁当に添えられている一口サイズのヒジキでは物足りなくなってしまった。人の慣れというのは、ときに恐ろしい。