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【幻の革】ロシアンカーフの歴史を知ったらマンガみたいでテンション上がったww

靴&足のこと
こんなことについて書いています♪

幻の革・ロシアンカーフのストーリーと革の特徴

皆さんこんにちは!スタンディングデスクが不良品すぎてテンション爆下げのYoshiです(´;ω;`)

ご存知の通りわたしは、靴磨きが大好きです!!(←知らねぇよ!って方はすみません(;’∀’))

靴磨きが好きなので自然と革靴やその材料となる「革」についてとっっっても!興味があるんですね!

革はたくさんの種類があります。牛の革やシカの革といった哺乳類の動物からとれる革があったり、はたまたワニやトカゲといった爬虫類の皮を鞣す(なめす)革があったり…to be continue。さらに同じ牛の革でも、革に加工した牛の年齢などによって特徴や呼称が変わったり…。知れば知るほど奥が深い革の世界。ネットや本などで情報を収集しております(;^ω^)

そんなときです!「200年間もの間、海の中で眠っていた幻の革がある」ということを知りました!!Σ(゚□゚;)

いやいや、マンガかよ!wwと驚きましたがマジなんです!

希少性の高さから「幻の革」と呼ばれているのが「ロシアンカーフ」という革!初めて知った時は衝撃を受けました~!

今回はウソのようで本当の話!幻の革”ロシアンカーフ”のストーリーと特徴を聞いて欲しいと思います(笑)!!

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【ロシアンカーフ物語】幻の革たる所以

そもそもどうしてロシアンカーフが幻の革とされているのか?ロシアンカーフにまつわる驚くべきストーリーをお届けしたいと思います…!

製法失伝?!現在では作ることができない革

ロシアンカーフの幻たる所以その1、「現在では作ることができない」とされているからです。

というのは、具体的な鞣し方法や加工製法が後世に伝わらずに失伝してしまったからだそうです(´;ω;`)

どんな鞣し方で革にして加工しているのかはわかっているみたい。製法とは、ロシアの伝統的なベジタブルタンニン製法と人の手による型押し加工です。

でもそこまで製法がわかっているなら現代でも作れるでしょ?という方もいるでしょう。実際に私もそうでした。「しかしながら作ることは難しい」これが結論です。鞣しの世界は奥が深い。鞣し材の配合比率や鞣し時間、型押し加工の詳細な工程といった細かなレシピがわからないと完全再現は難しいようです。

ということから、今では作ることができないとされているので幻たる所以のようですね…!

う~ん…神秘的!

海の財宝?!200年の眠りから目覚めた革

ロシアンカーフの幻たる所以その2、「200年間海の中で眠っていた」というマンガのような物語があるからです。

すっげぇ!でもなんで海の中にあったんだろう?

まさか、海の中で熟成させるとかそんな製法だったとか??

なぜ革が海の中にあったのか?理由は単純。革を積んで輸送していた船が沈没してしまったからだそうです(´;ω;`)

詳しい物語をお話しましょう。

時は18世紀後半の1786年。ロシアで製造されたカーフをイタリアへ輸送するため、大量のロシアンカーフを積んで海へ渡った。

ところが途中で大嵐に襲われその船は沈没。船に積まれたロシアンカーフも共に深い深い海の底へと吸い込まれてしまったのです。

そして200年後、ある調査隊が歴史調査のために海中をサルベージしていた。その調査時に200年前沈没してしまった積荷が発見され、それらを引き揚げたそうです。

その中には200年の時を経てもなお残存していた、ロシアンカーフもあった。

なんともマンガにできそうな物語ではないでしょうか?この話を知った時「まじかよ!こんなマンガみたいな話ある?!」と興奮が止まりませんでした(笑)

「200年間も海の中にあったら革自体使えないでしょ?ww」と思われる方もいるでしょう。実際に引き揚げたすべてのロシアンカーフが使える状態だったわけではなく、汚れがひどく加工することができないものも多かったそうです。

それでも使える革が残っていた!だから神秘なのです!

もともと革というのは腐敗しないように加工したものです。そのため200年間の時を経ても海中で腐らなかった説があり、またロシアンカーフの原料となるトナカイの皮自体が水に強いから説もあります。

それでも神秘!海の中で200年もの長い眠りから目覚めた革の物語も幻の革と呼ばれる理由のひとつですね!

【特徴】ロシアンカーフってどんな革?

ここまででロシアンカーフの物語を知っていただけたのではないでしょうか?Yoshiはね、こんなスゴイ革の話を知ってみんなに話したくて世話なかったんよ( *´艸`)(笑)

じゃあロシアンカーフってどんな革なの?という話をしていきたいと思います(^^♪

トナカイの皮で作られた革

ロシアンカーフはトナカイの皮を鞣して作られた革です。

トナカイと言えばサンタクロースのじぃちゃんにこき使われるいるあの鹿さんですね(´;ω;`)

トナカイは非常に寒い環境の北米やユーラシア大陸の北極圏に近い場所に生息しているようです。

ロシアでトナカイの皮が使用されていたのは、生息環境によるのも大きいのかもしれませんね。

【頑強】トナカイの皮の特徴

トナカイの革の特徴としては大きく2つあるとされています。

  1. キズに強い
  2. 水に強い

非常にシンプルな特徴でわかりやすい!(笑)なんでキズや水に強いのかというと、トナカイの皮は他の動物に比べて肉厚だからといわれています。

北極圏に近い極寒の環境に適応するために分厚い皮をもつ動物になったのでしょう。

【レアすぎ】希少性の高さ

ロシアンカーフの特徴というか魅力のひとつが希少価値の高さです。それは現在のコードバン(馬の臀部の革)に匹敵するレベルと言われています。

理由としては前述した通りで、現在では作ることができないからです。他には200年間海の中に眠っていたので、汚れのない使用できる革自体少ないというのも理由のひとつでしょう。

革が作れないということは、200年前に作られた本物のロシアンカーフしか在庫がないということ。想像するだけでもどれだけ少ないかわかります。

モンハンで言うと、リオレウスの紅玉並みにレア度高めです(←モンハン3rdで止まってる人ww)

【独特の表情】菱目状の革模様

ロシアンカーフと言えば細かな菱目状の型押し模様も魅力のひとつです。他の革にはない独特の革の表情でしょう。

細かなシボの革やウロコのような革といったように、動物によっていろんな革の表情がありますが、このひし形の表情はロシアンカーフにしかありません。

これはトナカイの革から自然にでる表情ではなく、職人が手作業で加工する型押しのようです。

なんだかオーラが漂っているのが伝わってきますね…!

まとめ

ロシアンカーフについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?なんとなく「すげぇ革だな」と感じて頂けたら嬉しいです( *´艸`)

紹介した通り、ロシアンカーフを作る製法は失伝してしまったのですが、現在ではそれに近い皮を作るメーカーもあるそうです。

Whitehouse Cox ホワイトハウスコックス BAKER'S RUSSIAN CALF ベイカーズ・ロシアンカーフ |【FRAME】フレーム
現在では幻の革とされ、手にすることはおろか現物を目にすることも困難を極めると言われているロシアンカーフ【RUSSIAN CALF】。この幻の革を、英国の老舗タンナー「J.& F.J.Baker & Co.Ltd」(以下ベイカー社)が可能な限り忠実に復刻した革が「ベイカーズ・ロシアンカーフ」です。

海に眠っていた幻の革・ロシアンカーフ!発見されなければこの現代に登場することはなかった運命!心揺さぶられるストーリーを感じますね。

Yoshiのブログはネットの中で眠り続けないように誰かに発見されてほしいと願っております…←(笑)ではまた~✋

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